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法多山尊永寺 愛染堂
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仏師による造形美の探求: 愛染堂の仏像彫刻の 意義と技術
愛染堂天弓愛染明王像は乾漆の技法で作られています。7世紀後半に中国から伝来した脱活乾漆は天平時代に最盛期を迎えますが、天平時代以降、手間と費用のかかる脱活乾漆は衰退し、代わって木彫での造像が主流となり、脱活乾漆での造像はほとんど行われなくなります。
時は経って20世紀、戦前から戦中にかけて、ブロンズなどの彫刻制作には欠かせない金属の不足から、彫刻家山本豊市先生が西洋彫刻の石膏型を用いての乾漆技法を考案されました。愛染堂天弓愛染明王はこの技法で制作しています。

仏師による造形美の探求: 愛染堂の仏像彫刻の意義と技術
愛染堂天弓愛染明王像は乾漆の技法で作られています。7世紀後半に中国から伝来した脱活乾漆は天平時代に最盛期を迎えますが、天平時代以降、手間と費用のかかる脱活乾漆は衰退し、代わって木彫での造像が主流となり、脱活乾漆での造像はほとんど行われなくなります。
時は経って20世紀、戦前から戦中にかけて、ブロンズなどの彫刻制作には欠かせない金属の不足から、彫刻家山本豊市先生が西洋彫刻の石膏型を用いての乾漆技法を考案されました。愛染堂天弓愛染明王はこの技法で制作していま す。

1.粘土で原型制作
2.石膏取り
完成した粘土原型に切り金(0.3mm厚の真鍮板)を埋め、石膏型を割るラインを決める。石膏を水で溶いた石膏液を指先ではじくように手早くふりかけ、ペースト状になった石こうを、厚さ1cm程度になるよう石こうべらで手早く平均に塗りつけ、硬化させる。
石膏が固まったら,石膏型を切り金のラインで割り、中の粘土を掻き出す。